新潟から移築した築140年の古民家。堂々たる木組み構造を残しながら解体し、ニセコで現代的な山荘として再建しました。
プロジェクト種別
移築・修復
竣工
140年の歴史を、ニセコで新たなかたちに。
新潟県内の国立公園に140年以上にわたり建っていた、約300㎡の古民家を丁寧に解体し、ニセコへ移築しました。手斧で削り出された堂々たる梁や柱と、世代を超えて受け継がれてきた構造美を残しながら、この歴史ある古民家に北海道での新たな居場所を与えました。
Karl Bengs Associatesが設計し、ヘリテージホームズ・ジャパンが建物の選定、修復、再建を手がけました。オリジナルの木組みを核として再構築し、現代の山での暮らしに適した住まいへと生まれ変わらせています。歴史ある構造の中に、現代的なキッチン、暖房、照明などの設備を取り入れることで、元の古民家が持つスケール感と職人技を残しながら、現代の快適性を備えた住まいを実現しました。
⸺ 物件の選定
京都および日本各地の地方から、町家、古民家、旧寺院など、建築的価値が高く、後世に残すべき歴史的建造物を探し出します。それぞれの候補物件について、構造の健全性、歴史的な趣、修復の可能性を慎重に評価します。
⸺ 設計
社内の建築士が建物の構造を調査し、その歴史的価値に配慮した修復計画を策定します。残す部分、修復する部分、そして建物本来の個性を損なわずに現代設備を導入できる部分を明確にします。
⸺ 構造修復
既存の木組み、梁、格子などを安定させ、職人の手作業で修復・仕上げを行います。必要な箇所には、伝統的な継手・仕口と現代の技術を組み合わせて補強を施します。補強部分は目立たないようにし、可能な限り元に戻せる工法を採用します。
⸺ 現代設備
給排水、電気、断熱、空調などの設備を、建物の意匠を損なわないよう目立たない形で導入します。キッチン、浴室、収納は現代の暮らしに合わせて再設計し、建物本来の雰囲気になじむ素材を選定します。
⸺ 内装仕上げ
手作業による左官仕上げ、特注の建具や造作、檜風呂、建築と一体化した照明など、目に触れるすべての部分を丁寧に検討します。資材や建具は、代々にわたり京都の町家を支えてきた工房から調達しています。
⸺ 引き渡し
完成した建物は記録・撮影を行い、新たな歴史を歩み始めるための準備を整えます。物件の購入や登記手続きから、修復された住まいでの生活を始める最初の数か月まで、新しい所有者をサポートします。








